私はMojangを去ります。

私は自分自身を本物のゲーム開発者として見なしていません。私がゲームを作るのは楽しいからです。ゲームが好きで、プログラムするのが好きだからです。しかし、大ヒットさせるためにゲームを作っているわけではありません。世界を変えようとしているわけでもありません。『マインクラフト』は確かに大ヒットして、人々はそれがゲームのあり方を変えたと私に言いました。そんなつもりも決してありませんでした。確かに『マインクラフト』は良く出来ていて、徐々にちょっとした世間の注目を浴びるようになっていったのは興味深いです。

比較的昔に、私は『マインクラフト』の開発から身を引きました。Jensは開発を指揮するのに完璧な人物で、私は新しいことをやろうと望んだのです。最初に、大きなことをもう一度やろうとして失敗しました。それ以降、小規模のプロトタイプと興味深い挑戦をやり続けることにして、本当に楽しんで仕事ができました。正直、仲間が実務をしているMojangの中で、自分の居場所があるのか自信がありませんでしたが、スタジオカルチャーにとって重要な立場だと言われていたので、留まっていたのです。

2週間前、酷い寒さの中で自宅にいる時、どうすることもできないある種の利用規約問題でネットが炎上し、私に矛先が向けられていました。私は困惑していました。理解できませんでした。フラストレーションが溜まった私は、こんなツイート(私が所有するMojangの持ち株を誰か買ってくれれば、私は真面目な人生を送ることができるかな? 正しいことをやろうとして憎しみを買うのは私の仕事ではありません)をしました。YouTubeで“This is Phil Fish”の動画を観て、私は自分自身のファンと繋がりがないことに気付き始めました。あると思っていたのですが。私は「シンボル/象徴」になっていたのです。自分に理解できず、もはや関わっていないのに度々追いかけてくる、何かとても大きな物への責任を抱えた「シンボル」にはなりたくありません。私は起業家ではないのです。CEOでもありません。私はTwitterで自分の意見を言いたいだけのオタクなコンピュータープログラマーです。

今回の契約が締結され次第、私はMojangを辞職し、Ludum Daresと小規模なウェブ上の研究に戻るつもりです。もし、何かの拍子に注目されるような物を作ってしまったら、私はおそらく直ちにそれを放棄するでしょう。

私に対する世間のイメージが湾曲されていることを踏まえると、この決断への批判的なコメントを避けられるとは想定していませんが、少なくともそれらに目を通す責任は感じなくなるでしょう。

この考えは、過去の私のパブリックな発言に反するのは認識しています。それには返す言葉がありません。皆さんの多くは、私がある種の奮闘するシンボルに見立てているのも認識しています。それは違います。私は、すぐそこで皆さんと一緒に奮闘している「人」です。

愛しています。皆さん全員を。『マインクラフト』を今のような形に変えてくれたことに感謝します。しかし、ファンがあまりにも多すぎて、これほど大きなものへの責任を負えません。ある一面で、今それはマイクロソフトのものになりました。もっと大きな面で見れば、長い間『マインクラフト』は皆さんファンのものであり、それは永遠に変わらないでしょう。

お金のためではありません。私の正気のためです。

2007年より発表した近未来小説Halting State、Rule 34は、三部作となる予定だったが、2013年、エドワード・スノーデンの告発などにより、小説のアイディアにする予定だった諜報活動が、既に実際にNSAによって行われていることが判明したため、続編の執筆を断念した。また、同シリーズの記述の多くは現実の物となっており、現時点で実現していないのはスコットランドの独立と量子コンピュータによる公開鍵暗号の解読のみだという